保存できる期間は?
手作りパンは、市販のパンのように保存料や防腐剤を入れないため、日持ちしないのが普通です。ましてや、無菌状態で作れるものでもないため、味わいという意味でも一両日中に完食するのが理想的です。
使用する粉の種類や焼き上げる方法によっては3日ほど経っても美味しく食べられることもありますが、基本的にはその日か次の日には食べきるよう心がけ、パンを焼く分量の時点から完食できるように管理していくことが必要でしょう。
手作りパンの場合、賞味期限よりも、消費期限の方が気になります。消費期限は安全に食べられる期間のことで、味に影響が出る賞味期限より食品の質そのものが問題となります。手作りパンは傷むのが速いため消費期限の方に注意しなければならず、それが長くて3日ということになります。
冷蔵保存の罠
冷蔵保存であれば長くもつのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、手作りパンは冷蔵保存に向いていません。冷蔵庫内では乾燥が進んでしまいます。雑菌の繁殖や劣化などは抑えられても、半日もするとパサパサになって、食べるのが辛いほどになります。
そしてパンは、周囲の臭いを吸い込み、食べるころには庫内のプラスチック臭を取り込んで、臭いパンになってしまうでしょう。冷蔵では食品の劣化を防ぐには不十分です。特にパンはでんぷん質を多く含み、それが冷蔵庫内で劣化し味が落ちてしまいます。保存には冷凍が適切です。
冷凍であれば、パンの風味をほとんど損なわずに一か月は保存できます。パンの熱が冷めたら一つ一つをラップで包みましょう。一度に重ねて容器に入れるとくっついてしまうためです。ラップで個別に包めば取り出しやすいだけでなく、冷凍やけを防ぐことができます。
冷凍やけを防ぐ
冷凍やけとは、冷凍庫だとしても長期保管することで食材が痛み、味や色に変化が生じる現象のことです。パンの場合も例外ではなく、水分の蒸発と油分の酸化により食用に耐える味ではなくなってしまいます。一言で言うとすれば、干からびた状態で、これを防ぐのが個別にラップで包むという方法です。
これによって、パン一切れ一切れの乾燥を防ぎ、どれかを取り出しても外気に触れることなく保存を続けられます。そのように保存した手作りパンを食べる際には、冷凍のままトースターなどで焼きましょう。
冷凍のまま焼くことで酸化や吸湿を防ぎ、焼き立ての香りさえある程度再現することが可能です。手作りパンは一両日中に食べるか冷凍保存することによって、一番美味しい状態で食すことができます。

